湘南看護専門学校 様

導入校:湘南看護専門学校 様

1968年(昭和43年)4月、神奈川県の藤沢市医師会により設立された准看護師養成所を前身とする湘南看護専門学校。3年間で使用する約100冊程度のテキストを電子化するため、Google Workspace for Educationを導入するとともに端末にはiPadを選択。講義資料配信や課題提出、アンケートのほか、共有ドライブを使用することで、会議資料の送信・保存、学生への資料配布などをペーパーレス化している。

iPad
湘南看護専門学校 様
貴校の概要・特長について教えてください。

湘南看護専門学校は、湘南東部医療圏の保健・医療・福祉の向上に貢献できる有能な看護実践者を育成することを目的に設立された神奈川県藤沢市にある学校です。看護師国家試験合格を目指し、3年間で3015時間の講義・実習のカリキュラムが組まれています。また卒後教育との継続性を視野に入れ、卒業後も「湘南ナース」の研修プログラムが用意されています。

Google Workspace for Educationを導入したきっかけは?

看護学校では3年間で約100冊程度のテキストを使用し学習します。当然、臨地実習でもこれらのテキストが必要で、実習先に何冊もテキストを持っていったり、急に違うテキストが必要になったりと不便を感じていました。それらを解消すべく、まず電子テキストの導入を決定し、タブレットを携帯するなら活用できることを広げたいと、学生が使い慣れているClassroomを使って、講義資料の配信や連絡ツールとして活用を始めました。2023年4月のことです。

Google Workspace for Educationを用いて構築したシステムは?その概要、現在の運用状況について教えてください。

電子テキストの使用を大前提としたため、多くの看護学校で使用されていたiPad(256G)を選択しました。Classroomで講義資料配信や課題提出、Google foamsでのアンケートやミニテストをはじめ、看護学校はグループワークが多いため、学生はドキュメントやスライドを共有して課題を作成したりしています。
共有ドライブを使用した会議資料のデータ送信や保存だけでなく、学生への資料配布もClassroomへのデータ送信で、学校全体でペーパーレス化を推進しました。 学生にGoogleアカウントを付与し、学内管理に利用するとともに。Gmailを使用しています。Classroomで保護者メールの登録を試みましたが、承認手続き等が進まなかったため、連絡先アプリに登録し保護者への一括メール送信ができるようにしました。
また、Googleサイトで、学校掲示板の使用を試行しています。

導入決定から、本格運用開始までの期間は?

電子テキスト導入決定から1年後にiPadの購入と電子テキストでの講義を開始しました。
電子テキスト運用開始2年目にClassroomの運用を開始、その後、少しずつ保護者への連絡メールの運用など、活用を広げています。

導入時に悩んだ点、苦労した点があれば教えて下さい。

導入を決めた当時、iPadが品薄でしたし、キッティング作業が高額になることがわかり、学内で行うための準備など苦労はありました。さらに、Google Workspace for Educationの申請時に学校のドメインの認定ができなかったのですが、サポートの窓口を一本化できず相談先がありませんでした。予算も事前には決められず、費用面では頭が痛かったです。

湘南看護専門学校 様
担当者、教職員側として、Google Workspace for Educationを導入してよかったと思ったことは? 授業や業務に変化はありましたか?

教員会議で使用する資料や学生の講義資料などを配信することで、印刷用の紙・印刷時間の削減、講義資料の予約配信ができること(実習で学校不在が多いので便利)、foamsを使ったアンケート集計の簡略化などで効率化が図られています。しかし、自宅での業務範囲が拡大しました。学生にとっては情報科学室のパソコンが使用できる時間のみ閲覧可能だった資料が、いつでも閲覧可能になり、自己学習に活用されています。

校内、生徒・学生からの評価・評判について。Google Workspace for Educationを活用した各種システムの使い勝手などの評価はいかがですか?

学生に関して言えば、高校で日常的に使用していた学生もいて、導入、設定は大きな問題がなく進みました。コロナ禍でのオンライン授業を経験しているので配信・PDFへの書き込み・ドキュメントの共有に抵抗はなく、講義を受けることや課題も問題なく使いこなしています。使い慣れていた学生が他学生にサポートする光景も多くみられ、学生間でのレクチャーの時間を設けることも効果的です。
また、双方向性がとりやすく、提出物への教員の反応もスピーディーに行えるため、その点で学生からの評判はいいようです。
配布資料のデジタル送信も進み、学生にとっては利便性が高まったと好評です。

導入後の運用面で、何か気を付けている点があれば教えて下さい。

学内だけでなく、実習先である病院でも使用しますが、実習先では個人情報保護の観点からネット環境に接続することができません。ネット環境がどこまで必要かを考え、慎重にできることを拡大していきたいと思います。
個人情報保護や情報リテラシーに関しては、学生に考えさせながら、運用を進めています。管理側においても新しい使用方法を開始する際は、学生間の情報、プライバシーが守られるよう慎重に進めています。なお、資料配信に際しての著作権に関しては、SARTRASに加入しています。

今後、Google Workspace for Educationに関連するサービス、ハードウェアを追加、新規導入される予定は?

まだ使い切れていない機能がたくさんあるので、まずそれらを検討していきます。

今後、導入する学校・教育機関へのアドバイスがあれば教えて下さい。

教員が手探りで進めてきましたが、申請作業や新しいシステムを導入する際には、やはり専門的なサポートを受けないと進みません。実際に教員が2カ月間に何回もやり直したものが、サテライトオフィスに相談し、10分程度で解決したときは力が抜けました。
また、専門的なサポートだけでなく、IT関連の知識に長けたスタッフのサポートは必須で、その人材確保やITに関連する予算の確保は早めにしたほうがいいと思います。
紙面で配布する場合にはあまり問題にならない著作権についても、配信では異なるので情報収集は必須ですね。

基本データ
  • ●創立:平成25年4月 3年課程(全日制)として設立。
  • ※前身は准看護師養成所(昭和43年4月〜平成24年3月、准看護師養成+正看護師進学コース)
  • ●学生数:120名(1学年 40名)
  • ●所在地:神奈川県藤沢市大庭5062番地3
  • ●導入アカウント数:135

湘南看護専門学校
【ホームページURL】
https://www.shounankango.ac.jp/

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