宇部フロンティア大学付属中学校・香川高等学校 様

導入校:宇部フロンティア大学付属中学校・香川高等学校 様

明治36年に創設された香川裁縫塾を出発点とする宇部フロンティア大学付属中学校・香川高等学校。普通科ではICTを活用した学びを推進する中、コミュニケーション機能が充実しているGoogle Workspace for Educationを導入。1年後には全校に拡大してフル活用し、生徒への連絡、教員間の情報共有などで利便性を享受している。

Chromebook
貴校の概要・特長について教えてください。

明治36年に創設された香川裁縫塾を出発点とする私立学校で、現在は専門3科(生活デザイン科、食物調理科、保育科)と普通科、そして中学校を併設しています。
「清く 明るく 強く たくましく」の校訓のもと、人間力を磨く教育で時代や社会に立ち向かって生きる人材を育てることを目標としています。中でも普通科については、大学や企業と連携した探求活動や体験学習などの充実を図るとともに、ICTを活用した学びを推進しています。

Google Workspace for Educationを導入したきっかけは?

2018年頃から、教育におけるICTの利活用が盛んに叫ばれるようになりました。普通科でもICTを活用した学びを推進しており、コラボレーションツールの必要性が出てきました。そうした中、共有やコミュニケーション機能が充実していたGoogle Workspace(当時「G Suite」)の存在を知り、導入を検討することになりました。

導入決定から、本格運用開始までの期間は? また、導入時に悩んだ点、苦労した点があれば教えて下さい。

導入の検討を始めたのは2020年10月です。その6カ月後には導入を決定しました。一部、中学校で利用を開始。導入直後から練習と実践を兼ねたOJTに近い使い方をしていました。そして、1年後には全校で使うことを決めました。
ただ、教員間での理解・実践に差があり当初から、「スムーズに」とは行きませんでした。ミニ研修や「わかる人に聞く」などの草の根運動から、「使える教員はどんどん使い、校内に使い方や利点を情報共有する」ことと、「可能な範囲から利用する」を徹底しました。

Google Workspace for Educationを用いて構築したシステムは?また、運用状況について教えてください。

導入当初は無料スイートのGoogle Workspace for Education Fundamentalを利用するとともに学校が購入したChromebookを必要に応じて生徒に貸し出していました。現在は、機能やセキュリティ面を充実させる必要が出てきたことからEducation Plusのプランに変更しています。授業以外にもICTを活用する場面が増えてきたことから、各家庭に1台、端末を購入していただいています。

担当者、教職員側として、Google Workspace for Educationを導入してよかったと思ったことは?授業や業務に変化はありましたか?

まず、生徒への連絡がスムーズになったことです。教室での伝達・板書だけでなく、生徒がどこにいても連絡事項を確認できるようになりました。加えて、課題の配信やアンケート回収もたいへん効率的になりました。「家で宿題をやり終えたが持ってくるのを忘れました」ということをなくすことができ、(操作の熟練が必要な部分もありますが)生徒も取り組みやすくなったと思います。
生徒への連絡だけでなく、教員間での情報共有もとても便利です。全体や個別の連絡はもちろんですが、チャットで教科や業務のやりとりができることで、小さな会議を開く回数が減り、対応スピードも上がりました。
Google Classroom上で成績処理ができる点も非常に便利ですね。

校内、生徒からの評価・評判について。Google Workspace for Educationを活用した各種システムの使い勝手などの評価はいかがですか?

生徒たちは早い段階からGoogleのシステムに適応していました。課題の取り組みや情報共有のアイデアを彼らからもらうこともありました。
教員の適応には時間がかかりましたが、今ではほぼすべての先生がいずれかのシステムを選択的に利用できています。教科によっては(Pear Deck等の)サードパーティー製のアプリやサービスも連携させて使っているようです。
いずれにしても、作成・配信・回収・チェック(採点や集計も含む)・返却までが、一連のGoogle圏内で完結することは大変助かっています。

導入後の運用面で、何か気を付けている点があれば教えて下さい。

配信や連絡の対象には注意しています。内容によってはセンシティブなものがあるため、紙での配付も同じですが、細心の注意を払っています。
また、Google Workspaceに限った話ではありませんが、教員側が一方的に「送ったから」、「書いてあるでしょう」で終わってはいけません。こうしたコミュニケーション不足に陥らないように、課題や連絡を丁寧に伝達することを心がけています。

今後、Google Workspace for Educationに関連するサービスを追加、新規導入される予定は?

生成AIのGeminiやNotebookLMを生徒たちとも使ってみようと考えています。たいへん便利ですが、AIに頼りきってしまわないためには、どういう使い方がいいのか、現在協議中です。Google Vaultも本格的に利用するつもりです。

今後、導入する学校・教育機関へのアドバイスがあれば教えて下さい。

大規模、小規模を問わず、導入・運用のハードルが低いサービスのためおすすめしたいと思います。今は、たくさんの先行事例もありますから、そうした情報を共有しながら検討することができ、導入がしやすくなっていると思います。

基本データ
  • ●創立:1903年
  • ●生徒数:730人(中学校・高等学校)
  • ●所在地:山口県宇部市文京町1-25
  • ●導入アカウント数:730(生徒)

宇部フロンティア大学付属中学校・香川高等学校
【ホームページURL】
https://www.kagawa-h.ed.jp/

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