導入校：日本文理大学附属高等学校 様
建学の精神に「産学一致」を掲げる日本文理大学附属高等学校。ICTイノベーションコースとデジタルクリエーションコースを擁する情報技術科ではAndroidタブレットとchromebook、Google Workspace for Educationをいち早く導入。2024年度には、普通科にも拡大し、全学年で一人一台の端末を使ったICT教育を実践している。
貴校の概要・特長について教えてください
日本文理大学附属高等学校は「自立 勤勉 敬愛」を校訓とし、また、「産学一致」の教育を建学の本旨として1955年（昭和30年）に開校しました。現在は普通科と情報技術科を擁し、「生徒が主役」という小原和成校長の号令の下、勉学、部活動双方に力を入れています。授業では一人一台の端末を積極的に活用。特に、情報技術科のICTイノベーションコースとデジタルクリエーションコースでは先進的なICT教育を実践しています。
Google Workspace for Educationを導入したきっかけは?
1987年（昭和62年）4月に情報技術科を設置して以降、コンピュータ室や無線LAN設備を整備するなど、ICT教育の基盤となるインフラ整備を進めてきました。そうした中、教育環境の質をさらに向上させたいと、教頭がGoogle主催のGoogle Workspace for Educationの研修に参加。コラボレーションを容易にするとともに、指導の効率化や安全な学習環境が実現できることを実感し導入を決断しました。
Google Workspace for Education を用いて構築したシステムは？現在の運用状況について教えてください。
Google Workspace for Educationは2019年までに導入しました。その後、情報技術科にAndroidタブレットを、また、コロナ禍にchromebookをそれぞれ導入しました。生徒が同じ環境で学習できることが重要と考え、BYAD（※）としました。
2024年度には、普通科にも拡大し、全学年で一人一台の端末を使ったICT教育を行っています。
※BYAD：「Bring Your Assigned Device」の略語。企業や学校などから指定されたデバイスを従業員や児童・生徒が購入して、業務や学習に使用すること。
担当者、教職員側として、Google Workspace for Educationを導入してよかったと思ったことは?授業や業務に変化はありましたか？
Google Workspace for Educationを導入することで、紙媒体の業務から少しずつデジタル媒体の業務へ移行しました。また、校務システム導入によって、チャットでの連絡報告、スプレッドシートでの取りまとめ、フォームでのアンケート集計など業務効率は大幅に向上しました。授業では、Google Classroomの利用により、スライドを用いた説明やドキュメントでのレポート・課題の提出などを行っており、コミュニケーションの効率化が実現されています。
校内、生徒からの評価・評判について。
概ね、導入効果を感じていただいていますが、教員によっては使い慣れた別のソフトウェアを使うなど、利用頻度に差があると感じています。また、ネットワーク基盤の話にはなりますが、WiIFiが不調な時には動作が不安定になることへの改善要望やiPadのような動画編集ソフトが欲しいという声があります。生徒からはICTスキルが卒業後にも活用できるという評価をいただいています。
導入後の運用面で、何か気を付けている点があれば教えて下さい。
操作面で苦手な先生方には丁寧に教えるようにしています。また、新入生には特にGoogle Classroomの使い方を中心に、授業内で教えています。
今後、導入する学校・教育機関へのアドバイスがあれば教えて下さい。
Google Workspace for Educationを導入すれば終わりではなく、それに伴う生徒一人一台端末の整備、教室のICT化、校舎内のネットワーク環境の整備、校務DXの推進などが必要になります。こうしたことを着実に少しずつ進めていくことが重要です。先生方や生徒にも授業や課外活動を通じて、まずは使ってもらい、少しずつ活用する方法を考えてもらうスタンスでいけば、いろいろな意見が出てくると思います。
基本データ
- ●創立：昭和30年
- ●生徒数：488人
- ●所在地：大分県佐伯市鶴谷町2丁目1番10号
- ●導入アカウント数：600（教員・生徒の合計）
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