第97回


Gemini Notebook(旧:NotebookLM)は2025年11月のアップデートにより、スライド生成機能を正式に搭載しました。
複数の資料を読み込ませるだけで、その内容を整理してプレゼンテーション用のスライドを自動生成できるこの機能は、資料作成にかかる時間を大幅に短縮できると多くのビジネスパーソンの注目を集めています。
本記事ではGemini Notebookのスライド作成手順と、より目的に沿ったアウトプットを得るためのコツを詳しく解説します。

Gemini Notebook(旧:NotebookLM)のスライド作成機能は、アップロードしたソース(参照資料)の内容を自動的に解析して、プレゼンテーション形式のスライドを生成します。
従来のAIチャットツールでスライドを作ろうとすると、テキストを生成させた後に別のアプリ(PowerPointやGoogleスライドなど)に手動で貼り付ける必要がありました。Gemini Notebookのスライド生成はその壁を取り払い、読み込んだソースを根拠にしながら、一定の構成を持ったスライド資料を直接生成するところに特徴があります。
ただし、Gemini Notebookが得意とするのは「完成品を一発で作ること」ではなく「ソース内容を整理してスライドの骨組みを作ること」です。生成されたスライドをベースに人間が編集・加筆することで、実用レベルの資料に仕上げるという使い方が最も成果を出しやすいとされています。

Gemini Notebook(旧:NotebookLM)でスライドを作成する流れは、大きく「ソースを準備する」「スライド生成を指示する」「結果を確認・編集する」の3段階です。
Gemini Notebookを開き、新しいノートブックを作成します。「ソースを追加」から参照させたいファイルをアップロードするか、WebページのURLやGoogleドキュメントのリンクを追加します。
対応しているソースの種類はPDF・テキストファイル・GoogleドキュメントやGoogleスライド・URLなど複数ありますが、Excelや動画ファイルなどは直接取り込めません。またソースはGemini Notebookの「調査・整理」の根拠として使われるため、精度の高いスライドを生成するには質の高い資料を厳選してアップロードすることが重要です。
ソースを追加したら、画面右側の「スタジオ」パネルを開き「スライド資料」を選択します。プロンプト入力欄にスライドの目的・対象者・スライド枚数・トーンなどの指示を入力して生成を開始します。
スライド生成のプロンプトはチャット欄ではなく「スタジオ」の鉛筆マークから入力する必要があります。チャット欄で「スライドを作って」と指示しても生成は開始されないため注意してください。
プロンプトを何も入力せずに生成すると、Gemini Notebookが自動で構成を判断しますが、意図に合わないことが多いです。最初から目的を具体的に明記することで、修正の手間を減らせます。
生成にかかる時間は通常1〜3分程度です。完成したスライドはスタジオパネルに表示され、プレビューで内容を確認できます。
Gemini Notebook上では生成済みのスライドを直接編集することはできません。内容を修正したい場合はプロンプトを追加して再生成するか、後述のエクスポート機能でPowerPointまたはGoogleスライドに書き出してから編集します。またGemini Notebookのスライド生成には最大20枚という上限があるため、枚数を超えた場合は複数回に分けて生成する必要があります。

Gemini Notebookのスライド生成では、プロンプトの書き方がアウトプットの品質を大きく左右します。「何となく良いスライドを作って」という曖昧な指示では期待するものは得られません。
Gemini Notebookはソースに含まれる情報だけを根拠にしてスライドを構成します。つまり、読み込ませるソースの質がそのままスライドの品質に直結します。
不要なファイルや信頼性の低い資料を混在させると、スライドの内容が散漫になります。そのノートブックで作りたいスライドのテーマに直接関係するソースだけを厳選してアップロードするのが、質の高いアウトプットへの近道です。
プロンプトに「スライドの目的・対象者・枚数・トーン・マナー」の4点を盛り込むと、生成されるスライドが実際の用途に沿ったものになります。
たとえば「経営層向けに自社の新製品導入効果を説明する10枚構成のプレゼン資料を作成してください。フォーマルなトーンで、各スライドには見出しと箇条書き3点以内の本文を入れてください」というように詳細を指定するほど、修正の回数が減ります。
Gemini Notebookのスライド生成を最大限に活かすには、いきなり完成形を求めるより、まず大まかな構成案を生成させてからフィードバックを加えて精度を上げる進め方が現実的です。
最初の生成で「全体の目次と各スライドの見出しだけを作って」と指示し、構成を確認してから「3枚目の内容を詳細化して」というように段階的に指示することで、思い通りのスライドに近づけられます。

Gemini Notebook上では生成後のスライドを直接編集できないため、実際の業務に使う場合はエクスポートして編集する流れが標準的です。
| エクスポート形式 | 特徴・使用場面 |
|---|---|
| PowerPoint(.pptx) | Microsoft PowerPointで開いて編集。社外関係者との共有が多い場合に適している |
| Googleスライドへ変換 | GeminiアプリとCanvas機能を組み合わせてGoogleスライドに変換。Google Workspaceユーザーに推奨 |
| リンク共有 | Gemini Notebook上でスライドのリンクを発行して共有(編集は不可) |
Googleスライドに変換する場合は、Gemini Notebookで生成したスライドをPowerPoint(.pptx)形式でダウンロードし、Googleドライブにアップロードして「Googleスライドとして開く」を選択するのが標準的な方法です。
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Gemini Notebookのスライド生成は非常に便利ですが、使い始める前に知っておくべき制限と注意点があります。
特に業務上の機密資料を扱う組織では、セキュリティ管理が強化された企業版のGemini Notebookを利用することが求められます。

個人の業務効率化にとどまらず、チームや組織全体でGemini Notebookのスライド生成機能を活用するなら、企業向けの「Gemini Notebook Enterprise」(Gemini Enterprise内包)の導入が有効です。
Gemini Notebook Enterpriseは、VPC Service ControlsやIAM(アクセス管理)などGoogle Cloud上の企業向けセキュリティ機能と組み合わせることができ、機密性の高い社内情報をソースとして安全に活用できます。また無料版と異なり、アップロードしたデータがAIモデルの学習に使われることはありません。
サテライトオフィスはGoogle Cloudプレミアパートナーとして、Gemini Notebook Enterpriseを内包するGemini Enterpriseの導入支援を行っており、100社限定で初期セットアップ無償支援を提供しています。日本円での請求書払いにも対応しているため、為替リスクを気にせず導入の検討ができます。
組織全体でGemini Notebookのスライド作成機能を活かしたい、あるいは導入後の運用サポートが必要だという場合は、ぜひサテライトオフィスにご相談ください。
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