第95回


GmailやGoogleドライブ、Googleカレンダーなどを利用するには、Googleアカウントの作成が必要です。アカウントの作成自体は無料で行え、手順もシンプルですが、初めて登録する方にとっては戸惑う場面もあります。
本記事では、PCおよびスマートフォン(AndroidとiPhone)でのGoogleアカウントの作り方を順を追って解説します。パスワード設定の注意点や複数アカウントの管理方法、未成年者のアカウント作成に関する情報もあわせて紹介します。

Googleアカウントは、Googleが提供するさまざまなサービスを利用するためのIDです。
一度作成すれば、GmailやGoogleドライブ、Googleマップ、YouTubeなど、多数のサービスを同じアカウントで利用できます。個人向けの無料アカウントと、ビジネス向けのGoogle Workspaceでは利用できる機能の範囲が大きく異なるため、用途に応じた選択が重要です。
個人向けのGoogleアカウントを作成すると、以下のサービスを無料で利用できます。
上記のサービスは、Googleアカウントを持つ個人が自由に活用できます。ただし、ストレージ容量はGmailやGoogleフォトとあわせて15GBが上限となるため、大量のファイルを保存する用途では容量不足になる場合があります。
Google Workspaceは、企業・組織向けに設計された有料のクラウドサービスです。個人向けの無料アカウントとは、ストレージ容量や管理機能、セキュリティ面などで大きく異なります。
たとえば、Google Workspaceでは自社ドメイン(例:@example.co.jp)でGmailを利用でき、管理コンソールによる組織全体のアカウントやポリシーの一元管理が可能です。法人での本格的な活用を検討している場合は、Google Workspaceの導入を検討する価値があります。詳細は後半の章で解説します。

PCでGoogleアカウントを作成する場合は、Webブラウザからアカウント作成ページにアクセスするのが基本の方法です。ブラウザはChromeのほか、Edge、Firefox、Safariでも操作できます。入力が必要な情報をあらかじめ整理しておくと、スムーズに手続きを進めることができます。
PCのブラウザでaccounts.google.com/signupにアクセスします。Googleの検索ページから「Googleアカウント 作成」と検索し、表示された公式リンクをクリックする方法でも同じページに到達できます。
アカウント作成ページが表示されたら、「個人用」「子ども用」「仕事・ビジネス用」から目的に合ったアカウントの種類を選択します。一般的なGmailの利用や個人的なサービス利用を目的とする場合は「個人用」を選択してください。
アカウント作成に必要な情報を順番に入力します。具体的には、以下の項目を設定します。
ユーザー名はGmailアドレスの一部になるため、後から変更する際は制限があります。業務用途での利用を想定している場合は、自分の名前や業務内容に関連する名前を設定しておくとわかりやすくなります。
基本情報を入力した後、本人確認のステップに進みます。Googleアカウントの登録では、電話番号または再設定用メールアドレスを使った確認が求められます。
電話番号を使う場合は、SMSで届く6桁の確認コードを入力します。再設定用メールアドレスを使う場合は、指定したアドレス宛に確認メールが届き、メール内のリンクをクリックまたはコードを入力して認証を完了させます。
電話番号の入力は任意ですが、アカウントのセキュリティを高めるためにも設定を推奨します。パスワードを忘れた場合や、不正アクセスが疑われる場合の本人確認にも使用されます。
続いて生年月日と性別を入力し、Googleの利用規約とプライバシーポリシーに同意することでアカウントの作成が完了します。作成後はすぐにGmailやGoogleドライブなどのサービスを利用できます。

スマートフォンでGoogleアカウントを作成する方法は、AndroidとiPhoneで異なります。いずれも、アプリの設定画面またはブラウザから手順を進めることが可能です。新たにスマートフォンを購入した際など、すでにアカウントを持っている場合でも追加アカウントを作成できます。
Androidスマートフォンでは、端末の設定画面からGoogleアカウントを作成できます。ブラウザでaccounts.google.com/signupにアクセスして作成する方法もありますが、設定アプリを使う方法が一般的です。
手順は以下のとおりです。
Androidのバージョンやメーカーにより、設定画面のメニュー名や手順が一部異なる場合があります。端末によっては「アカウント」→「Googleアカウントを追加」の順に進む場合もあるため、画面の指示に従って進めてください。
iPhoneでGoogleアカウントを作成するには、主に2つの方法があります。
1つ目は、GmailアプリからGoogleアカウントを作成する方法です。
2つ目は、iPhoneの「設定」アプリからメールアカウントとして追加する方法です。
iPhoneのSafariブラウザでaccounts.google.com/signupにアクセスして作成する方法も使えます。用途や操作のしやすさに応じて、使いやすい方法を選んでください。

Googleアカウントの作成自体はシンプルですが、パスワードの強度設定や複数アカウントの管理、未成年者のアカウント作成など、押さえておくべき注意点があります。特に法人環境でアカウントを利用する場合は、セキュリティの観点から適切な設定を行うことが重要です。
Googleアカウントのパスワードは、8文字以上で設定する必要があります。大文字・小文字・数字・記号(!、@、#など)を組み合わせると、より強固なパスワードになります(大文字・小文字・数字の混在は推奨ですが、必須要件ではありません)。
パスワードを設定する際は、以下の点に注意してください。
あわせて、2段階認証の設定も強く推奨します。2段階認証を有効にすると、パスワード入力に加えてスマートフォンへの確認コードの入力が求められるため、不正ログインのリスクを大幅に低減できます。アカウント設定の「セキュリティ」メニューから設定可能です。
Googleでは、1人で複数のGoogleアカウントを作成・使い分けることが可能です。プライベート用と仕事用でアカウントを分けることで、データや設定を整理しやすくなります。
Chromeブラウザでは、画面右上のアカウントアイコンから「別のアカウントを追加」を選択することで、複数アカウントを同じブラウザ内で切り替えながら使用できます。スマートフォンでも同様に、設定アプリからアカウントを追加して切り替え利用が可能です。
複数のアカウントを使い分ける際は、どのブラウザやアプリがどのアカウントにログインしているかを常に把握しておくことが大切です。誤ったアカウントでファイルを共有したり、メールを送信したりしないよう注意してください。
企業がIT管理の観点から社員のアカウントを統一的に管理したい場合は、個人向けの無料アカウントではなく、後述するGoogle Workspaceの活用を検討することをお勧めします。
Googleのサービス利用には年齢制限が設けられており、13歳未満の子どもはファミリーリンクを使ってアカウントを作成する必要があります。ファミリーリンクは、保護者がGoogleアカウントを通じて子どものアカウントを管理できるサービスです。
ファミリーリンクを使ったアカウント作成には、保護者自身のGoogleアカウントが必要です。子どものアカウント作成後は、利用できるアプリや閲覧できるコンテンツ、利用時間などを保護者が設定・管理できます。
13歳以上18歳未満の場合は、通常のGoogleアカウント作成ページから登録できますが、一部の機能に制限が設けられる場合があります。子どものアカウントを作成する際は、利用規約と各サービスの年齢制限を確認したうえで手続きを進めてください。

法人でGoogleのサービスを活用する場合、個人向けの無料アカウントでは管理面やセキュリティ面で限界があります。
Google Workspaceは企業・組織向けに設計されたサービスであり、管理コンソールや高度なセキュリティ機能、充実したサポートが提供されます。IT担当者が組織全体のアカウントや設定を一元管理できる点が大きな特長です。
個人向けGoogleアカウントとGoogle Workspaceの主な違いを以下の表にまとめます。
| 機能・項目 | 個人向け無料アカウント | Google Workspace |
|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 有料(プランにより異なる) |
| メールドメイン | @gmail.comのみ | 独自ドメイン(例:@example.co.jp) |
| ストレージ容量 | 15GB(他サービスと共有) | 30GB〜(プランにより異なる) |
| 管理コンソール | なし | あり(ユーザー・デバイス・ポリシーの一元管理) |
| セキュリティポリシー | なし | あり(2段階認証の強制、アクセス制御など) |
| Google Meet | 最大100人・60分まで | 最大500人・時間制限なし(プランによる) |
| 監査ログ | なし | あり |
| サポート | なし | 24時間サポート(電話・メール) |
特に、独自ドメインでのメール利用や管理コンソールの有無は、組織として業務を行う際に大きな差異をもたらします。社員が個人のGmailアドレスで業務を行っていると、退職時のデータ引き継ぎやアカウント管理が困難になります。早い段階でGoogle Workspaceへ移行することで、運用上のリスクを軽減できます。
Google Workspaceには、個人向け無料アカウントにはない管理機能が充実しています。
企業が個人情報や機密データを扱う場合は、Google Workspaceが持つセキュリティ機能の活用が不可欠です。無料アカウントではこれらの機能が提供されないため、万が一のセキュリティインシデント発生時に適切な対応を取ることが難しくなります。

本記事では、Googleアカウントの作り方をPC・Androidスマートフォン・iPhoneのそれぞれに分けて解説しました。
アカウントの作成自体は数分で完了しますが、8文字以上のパスワード設定や2段階認証の有効化など、作成後に押さえておきたい設定があります。
また、プライベート用と仕事用でアカウントを分ける場合はログイン状態の把握が欠かせず、13歳未満の子どものアカウントはファミリーリンクを利用して作成する必要があります。
法人でGoogleのサービスを活用する場合は、独自ドメインでのメール利用や管理コンソール、監査ログといった機能を備えたGoogle Workspaceの導入が現実的な選択肢になります。しかしながら、GoogleGoogle Workspaceの導入にあたっては、プランの選定や既存データの移行、社員への利用教育など、さまざまな検討事項があります。
サテライトオフィスでは、5,000社以上の導入実績を持ち、Google Workspaceの導入から運用支援、トラブル対応まで一貫してサポートしています。
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