コラム

第78回

Googleドライブの保存容量|確認方法と法人での増やし方

Googleドライブの保存容量|確認方法と法人での増やし方Googleドライブの保存容量|確認方法と法人での増やし方

Googleドライブの容量が気づいたときにはほとんど埋まっていた、という経験を持つ方は少なくありません。

無料の個人アカウントで使える容量は15GBですが、この数字はGoogleドライブ単体のものではなく、GmailやGoogleフォトと合算されている点に注意が必要です。

本記事では、Googleドライブの保存容量の仕組みから確認方法、無料でできる空き容量の増やし方、さらにGoogle OneやGoogle Workspaceといった有料プランの選び方までを整理して解説します。

法人でGoogle Workspaceを利用している場合は、個人アカウントとは異なる「ストレージプール」という仕組みで容量が管理されているため、IT担当者として押さえておきたいポイントも併せて紹介します。

Googleドライブの容量はGmail・フォトと共有されている

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多くの方が誤解しがちな点ですが、Googleドライブの容量表示はドライブ内のファイルだけを対象にしたものではありません。

Googleが個人アカウントに無料で提供している保存容量は15GBです。この容量はGoogleドライブ、Gmail、Googleフォトの3つのサービスで共有されており、いずれか1つを大量に使えば残りの容量も同時に減っていきます。

Gmailに大容量の添付ファイルが多いアカウントでは、ドライブにファイルをほとんど保存していなくても容量が不足するケースがあります。ドライブだけを見て容量に余裕があると判断するのは早計です。

容量にカウントされるのは、ドライブにアップロードした画像や動画、PDFなどの一般的なファイル、Gmailの本文や添付ファイル(迷惑メールやゴミ箱の中身を含む)、そしてGoogleフォトに保存された写真や動画です。

一方、Googleドキュメントやスプレッドシート、スライドといったGoogle独自形式のファイルは、以前は容量にカウントされない扱いでした。しかし2021年6月1日以降に作成または編集されたこれらのファイルは、共同編集アプリのファイルとして容量にカウントされる仕様に変わっています。長く運用しているアカウントほど、この仕様変更を把握しないまま容量不足の原因を探しているケースが見受けられます。出典:Google ドライブ ヘルプ「Google ストレージの仕組み」

なお、共有フォルダやファイルを他のユーザーから受け取っている場合、その容量を消費するのはあくまでファイルのオーナーであり、共有された側の容量が減ることはありません。組織内でファイルを大量に共有し合っている場合でも、容量を圧迫しているのは特定のオーナーに偏っていることが多く、原因の切り分けに役立つ視点です。

15GBという数字は、スマートフォンで撮影した写真であればおよそ3,750〜5,000枚、業務で扱うようなPDF資料であればおよそ7,500ファイルに相当すると言われています。文書中心の利用なら数年は困らない容量ですが、写真や動画の自動バックアップが加わると、体感よりずっと早く上限に近づきます。

Googleドライブの保存容量を確認する方法

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容量の確認手順は、個人アカウントと法人向けのGoogle Workspaceとで異なります。

個人のGoogleアカウントで確認する方法

個人アカウントの場合、確認手順はとてもシンプルです。

  • ・Googleドライブを開き、左下に表示されている使用容量の数値を確認する
  • ・Google One(one.google.com)にアクセスし、ストレージの内訳をサービス別に確認する
  • ・スマートフォンの場合はGoogle Oneアプリからも同様に確認できる

Google Oneの画面では、ドライブ・Gmail・フォトそれぞれの使用量が円グラフで表示されるため、何が容量を圧迫しているのかを直感的に把握しやすくなっています。

ここで間違えやすいのが、パソコン版ドライブのアプリで表示される容量と、Googleアカウントの保存容量は別物だという点です。パソコン版ドライブでファイルを同期すると消費されるのはパソコン本体のハードディスク容量であり、Googleの保存容量にはカウントされません。両者の数値が一致しないのは異常ではなく、想定された挙動です。出典:Google ドライブ ヘルプ「ドライブ、Gmail、フォトの保存容量を管理する」

Google Workspaceの管理者コンソールで確認する方法

法人でGoogle Workspaceを利用している場合、ユーザーごとの容量は「ストレージプール」という組織全体で共有される仕組みで管理されています。

たとえばBusiness Standardのライセンスには1ユーザーあたり2TiBのストレージが含まれており、50ユーザー分を契約している組織であれば、組織全体で100TiB相当のプールを利用できる計算になります。

特定のユーザーが個人の上限に近づいても、組織内に余裕のあるユーザーがいればプール全体でカバーされる仕組みのため、管理者は個々の残量よりも組織全体の消費傾向を見る発想が求められます。組織全体の使用状況は、管理者コンソールのストレージ管理ツールから確認できます。

Googleドライブの容量が不足する主な原因

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容量不足の背景には、ドライブ単体では見えにくい要因が潜んでいることが多くあります。

容量が想定より早く埋まってしまう場合、次のような要因が重なっているケースが目立ちます。

  • ・Gmailに届いた大容量の添付ファイルが未整理のまま蓄積している
  • ・スマートフォンの写真・動画がGoogleフォトへ自動バックアップされ続けている
  • ・削除したはずのファイルがゴミ箱に残ったままになっている
  • ・共有ドライブに動画や設計データなど大容量のファイルが集中している
  • ・退職者や異動者のアカウントに割り当てられた容量がそのまま残っている

個人利用であれば前半の3つが主な要因になりやすく、法人利用では共有ドライブと退職者アカウントの扱いが容量管理の盲点になりやすいと言えます。

Googleドライブの容量が上限に達するとどうなるか

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容量の上限に達した場合の影響は、ドライブだけにとどまりません。

Googleの公式ヘルプによると、アカウントが保存容量の上限に達すると、ドライブでの新しいファイルのアップロードや作成、Gmailでのメールの送受信、Googleフォトへの写真・動画のバックアップができなくなるので注意が必要です。出典:Google ドライブ ヘルプ「Google ストレージの仕組み」

Googleドキュメントやスプレッドシート、スライド、フォームといった共同編集アプリについても新規ファイルの作成ができなくなります。容量を使い切った本人だけでなく共有相手も、影響を受けたファイルの編集やコピーができなくなる点は見落とされがちです。アカウントへのログインやファイルの閲覧自体は引き続き行えるため、業務が完全に停止するわけではありませんが、共同作業が滞る影響は小さくありません。

さらに、容量超過の状態が2年間続いた場合には、Gmail・ドライブ・フォトのコンテンツが削除される可能性がある点も公式に案内されています。個人利用であれば通知を見落としたときのリスクとして、法人利用であれば退職者アカウントを放置したときのリスクとして、どちらも軽視できないポイントです。

無料でできるGoogleドライブの空き容量の増やし方

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有料プランを検討する前に、まずは無料でできる整理から着手するのが現実的です。

不要なファイル・重複ファイルを削除する

ドライブの画面でファイルをサイズの大きい順に並べ替えると、容量を圧迫している大容量ファイルを効率よく見つけられます。

重複ファイルについては、ドライブに自動検出の機能が組み込まれていないため、リスト表示に切り替えてファイル名やサイズを見比べながら手作業で探す必要があります。共有ドライブのように複数人がファイルを持ち寄る環境では、同じ資料が形式違いで何本も残っているケースが珍しくありません。

削除しただけでは容量が解放されない点にも注意が必要です。削除したファイルは一旦ゴミ箱に移動するため、ゴミ箱を空にする操作まで行って初めて容量が戻ります。

Gmail・Googleフォトを整理する

Gmailでは「has:attachment larger:10M」のように検索演算子を使うと、大容量の添付メールだけを抽出できます。不要な受信メールをまとめて削除し、迷惑メールとゴミ箱フォルダも空にすることで容量を回復できます。

Googleフォトについては、過去に保存した写真や動画のサイズが容量へ大きく影響します。写真の量が多い場合は、フォトアプリの「ストレージを管理」からサイズの大きい写真・動画をまとめて確認しておくと、削除の判断がしやすくなります。

容量を追加購入する場合の選択肢(個人・法人)

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整理をしても容量が足りない場合は、有料プランへの切り替えを検討する段階に入ります。

個人向け:Google Oneでストレージを拡張する

個人アカウントの場合、Google Oneに加入することでドライブ・Gmail・フォト共通の容量を拡張できます。2026年6月時点での主なプランは次の通りです。

プラン容量月額目安
ベーシック100GB290円
スタンダード200GB440円
Google AI Plus(旧プレミアム)2TB1,450円

価格は改定される場合があるため、契約前に必ずGoogle One公式サイトで最新の料金をご確認ください。出典:Google One公式サイト「クラウド ストレージのアップグレードのプランと料金」

なお、仕事用や学校用のGoogleアカウントでは、個人でGoogle Oneに加入して容量を追加購入することはできません。その場合は組織の管理者に相談する流れになります。

法人向け:Google Workspaceでストレージプールを拡張する

Google Workspaceでは、契約するエディションによって1ユーザーあたりのストレージ量が段階的に大きくなります。

エディション1ユーザーあたりの容量
Business Starter30GB
Business Standard2TB
Business Plus5TB
Enterprise5TB(申請により追加可能)

Business StarterからStandardへ切り替えるだけでも、1ユーザーあたりの容量は60倍以上に広がる計算になります。動画編集や設計データなど大容量ファイルを扱う部署がある組織では、Standard以上を基準に検討する価値があります。

Business Starter、Business Standard、Business Plusを利用している場合、追加ストレージのアドオンを個別に購入するよりも、上位エディションへアップグレードするほうが費用面で有利になるとGoogleは案内しています。

出典:Google Workspace ヘルプ「組織用に Google Workspace の追加の保存容量を購入する」

関連記事:Google Driveの料金・容量を徹底比較!ビジネスで後悔しないプラン選びと導入の注意点

企業のIT担当者が容量管理で押さえておきたいポイント

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法人でのドライブ容量管理は、個人利用の延長では対応しきれない論点がいくつかあります。

Google Workspaceのストレージはユーザー単位ではなく組織単位のプールで管理されるため、IT担当者には次のような視点が求められます。

  • ・個々のユーザーの残量ではなく、組織全体の消費ペースを定期的に確認する
  • ・退職・異動したユーザーのアカウントとデータを速やかに整理し、プールを圧迫させない
  • ・共有ドライブの容量は所有者ではなく組織側にひも付くため、共有ドライブごとの利用実態を棚卸しする
  • ・上位エディションへのアップグレードと追加ストレージ購入のどちらが費用対効果に見合うかを比較する

実務では、容量不足に気づくのがユーザーからの問い合わせで、慌てて対処するというケースが少なくありません。管理者コンソールのストレージ管理ツールで使用状況を定期的にチェックし、閾値に近づいた段階でアラートを出す運用にしておくと、突発的な業務停止を避けやすくなります。

また、ストレージプールは契約ライセンス数と連動しているため、退職者のライセンスを解除せずに放置していると、実質的に使われていない容量に費用を払い続けることにもなりかねません。ライセンスの棚卸しは、容量管理とコスト管理を同時に見直す機会として位置づけると効率的です。

Googleドライブの容量に関するよくある質問

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最後に、容量に関して寄せられることの多い質問を整理しました。

Q. 容量が急に減った気がします、原因は何でしょうか

A. 多くの場合、Gmailへの大容量ファイルの受信やGoogleフォトの自動バックアップが主な原因です。ゴミ箱に削除済みファイルが残っていないかも合わせて確認してみてください。

Q. 無料のまま容量を増やす方法はありますか

A. 容量そのものを無料で拡張する方法はありませんが、不要ファイルの削除やゴミ箱を空にする操作、Gmail・フォトの整理によって実質的な空き容量を回復させることは可能です。

Q. 法人でユーザーごとの使用量を確認できますか

A. はい。Google Workspaceの管理者コンソールでは、ユーザーごとのストレージ使用量とあわせて、組織全体のプール消費状況も確認できます。確認・変更には特権管理者権限が必要です。

Google Workspaceの容量管理はサテライトオフィスへ

Googleドライブの容量は、個人利用であれば整理や有料プランへの切り替えで比較的シンプルに解決できます。

一方、法人でGoogle Workspaceを利用している場合は、ストレージプールの仕組みやライセンス構成、共有ドライブの運用ルールまで含めて検討する必要があり、担当者だけで最適な判断をするのは容易ではありません。

サテライトオフィスはGoogleWorkspaceプレミアムパートナーとして、Google Workspaceのライセンス選定から導入、運用サポートまでをワンストップで支援しています。容量プランの見直しだけでなく、ワークフローやシングルサインオン、タイムカードといった自社開発のアドオンによる業務効率化もあわせて相談できる点が特徴です。

ドライブの容量管理を含め、Google Workspaceの活用に課題を感じている場合は、一度サテライトオフィスへ相談してみてはいかがでしょうか。

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