株式会社FOOD & LIFE COMPANIES 様

導入企業:株式会社FOOD & LIFE COMPANIES 様

「可能な限り少ない投資で最大限のパフォーマンスを得る」という視点でGoogle Workspaceを選定
Google Workspace with Geminiでさらなる業務効率化に期待

回転すしの「スシロー」、持ち帰り鮨の「京樽」など、グループで複数の飲食ブランドを国内外に展開するFOOD & LIFE COMPANIES(以下、F&LC)。Google Workspaceを導入してから約13年、グループ内に広く浸透し、コミュニケーションツールとして定着。今後はGoogle Workspace with Geminiの活用により、さらなる業務効率化を目指している。

貴社の概要・特長について教えてください。

回転すしの「スシロー」をはじめ、持ち帰り鮨の「京樽」や「回転寿司みさき」、大衆寿司居酒屋「杉玉」など、多様なブランドの飲食店を展開する外食企業グループです。日本国内のみならず、アジアや北米など海外にも積極的に展開しており、2025年2月にマレーシアへの初出店となる「スシロースリアKLCC店」をオープン。グループとしては、日本を含む世界10カ国・地域目となる進出を果たし、海外の店舗数は200を超えました。

Google Workspace及びアドオンツールを導入したきっかけは?

コミュニケーション環境を高度化するため、2012年7月にGoogle Workspaceの導入を決定しました。当時は、内部統制強化に向けた動きが活発化している状況でした。稟議書などが紙で扱われていたため、「ガバナンスの観点から電子化していこう」とトップダウンで要請され、それに応えるために必要な機能を検討しました。ワークフローをスムーズに運用するには、承認申請を漏れなく伝える通知機能が重要となります。しかし、当時は社内向けにイントラネット、社外向けにEメールという2つの仕組みがあり、本社の社員は両方をチェックしなければなりませんでした。そのため、利便性向上が求められ、社内外のコミュニケーションを統合的に運用できるグループウェアの導入を検討することになりました。

株式会社FOOD & LIFE COMPANIES 様株式会社FOOD & LIFE COMPANIES
情報システム部長 坂口 豊氏
さまざまなグループウェア製品が存在する中で、Google Workspaceを選択した理由は?

当時のGoogle Apps、現在のGoogle Workspaceはコストパフォーマンスの高さが魅力的でした。コストパフォーマンスといっても、単に安さを追い求めたものではなく、企業理念に則ったものです。当時も現在も、「スシローの使命」は「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。」。この使命に照らし、顧客の満足と利益に寄与するため、システムも可能な限り少ない投資で最大限のパフォーマンスを得るという視点で選定するのが、現在のF&LCにおいても、ICT活用方針の柱なのです。なお、F&LCとなった現在は、新たなVISION「変えよう、毎日の美味しさを。広めよう、世界に喜びを。」も加わり、より幅広い視野で取り組んでいます。
Googleのアプリケーション自体がそもそも多くの社員に浸透していたことも大きかったです。当時すでにGmailやGoogle カレンダーをプライベートで使っている社員が多く、「Google Workspaceなら扱いやすいだろう」と判断しました。
店舗では1台の共有PCを店長と副店長、一般社員が共用しているため、通常のメーラーでは他の人のメールを見ることができてしまいますし、別店舗への異動時もローカルに残したデータを見られてしまう可能性があります。その点では、やはりGoogleのクラウドツールのほうが当社の環境に合っていました。
運用の観点でも、クラウド型サービスにアドバンテージがありました。“IT人材不足”という課題に直面しており、オンプレミスのシステムでは保守運用に限界を感じていました。とはいえ、外部に委託すれば必要以上のコストがかかってしまうため、企業理念に基づくICT活用方針から外れてしまいます。Google Workspaceであれば、そうした心配もありません。Webアプリケーションの開発やホスティングするためのサーバーレスプラットフォームであるGoogle App Engineを利用すれば、大きな追加コストを必要とせず、さまざまなことが可能になる点も魅力に感じました。

導入決定から、本格運用開始までの期間は? 苦労したことは?

導入を決定した2012年7月にまず情報システム部門で先行的に使い始めて、その後は9月に本社、10月には全店舗に導入しましたが、当時は全社でのアカウント数は約1200。苦労はほぼありませんでした。多くの社員がGoogleのアプリには慣れていましたし、使ったことがない社員向けにはマニュアルを配布しましたが、ヘルプデスクへの問い合わせは少なかったです。

Google Workspaceとアドオンツールの概要、現在の運用状況について教えてください。

社外からのアクセスについては、Google Workspaceに合わせて外出の多い社員の携帯電話をAndroidスマートフォンに切り替えました。これにより手軽にアクセスできるようになり、業務は大幅に効率化しました。PCからのアクセスについてもスマホのテザリングに切り替え、コストが下がりました。ただし、スマホはやはり紛失のリスクがあります。そこでサテライトオフィスが提供するアドオン「サテライトオフィス・シングルサインオン for Google Workspace」を導入し、アカウントごとに端末やネットワークを細かく制御することでセキュリティを担保するようにしました。また、会社からの要請であったワークフロー機能についても「サテライトオフィス・ワークフロー for Google Workspace」を採用して業務がよりスムーズになりました。Gmailで確認できるため、外出先でもスマホから承認に関する処理を行えて利用者からも評価が高いです。
サテライトオフィス提供のアドオンは、組織情報をツリー形式で表示できる「サテライトオフィス・組織アドレス帳 for Google Workspace」や、スケジュールや会議室の使用状況を一覧表示する「サテライトオフィス・組織カレンダー for Google Workspace」、高度なドキュメント管理が可能でワークフローを内蔵する「サテライトオフィス・ドキュメント管理 for Google Workspace」、社内ポータルサイト機能である「サテライトオフィス・ポータルサイト for Google Workspace」も順次導入し、現在に至っています。このうちドキュメント管理については、ユーザー部門から契約書等管理の要望を受けて導入しましたが、今は顧客からの声の共有にも活用していますが、ワークフローにより、共有漏れを防ぐのに役立っています。

担当者として、Google Workspaceを導入してよかったと思ったことは?

初年度に1200だったアカウントは、この13年近くで6000超まで拡大しました。長い時間を経て、Google WorkspaceはF&LCのコミュニケーションツールとして欠かせない存在になっています。

株式会社FOOD & LIFE COMPANIES 様
社員からの評価・評判について。Google Workspaceとアドオンツールの使い勝手などの評価はいかがですか?

Google カレンダーでは上司の予定が見られるようになり、「スケジュール調整が容易になった」、「Gmailの翻訳機能が海外担当者とのやり取りで便利」という声があります。Google フォームで社内向けアンケートの作成と回答収集・分析が手軽に行えるので、店舗ごとの在庫食材確認や社員意識調査でも利用されており、「利便性が増した」と評価されています。
先のコロナ禍でもっとも力を発揮したのは、Google Meetです。何ひとつ困ることなくオンライン会議ができましたし、その後も国内外問わずコミュニケーションで積極的に活用されています。
Google ドライブは、社内向けに食材へのこだわりや生産者の思いなどを伝える教育動画を蓄積・共有するのに用いられ、Google スプレッドシートは売上報告や共同編集などに使われています。また、Google サイトは店舗ポータルやスタッフ向けの説明サイトで広く使われています。そのほか、情報漏洩対策として文書ファイルのやり取りをメールからGoogle ドライブに置き換えたケースもあります。基本的に、使い方については情シスからは何も発していません。社員の裁量に任せています。

2025年にGoogle WorkspaceユーザーはGoogleの生成AI、Geminiを無償利用できるようになりました。

個人的には、調べものの多くをGeminiに尋ねていますし、簡単なコード作成も試行しています。今後は生成AIをビジネスで使うケースがより増えていくでしょう。Google WorkspaceでGeminiをどのように活用できるようになるのか、ワクワクしながら期待しています。

今後、導入する企業へのアドバイスがあれば教えて下さい。

AIの本格活用に向けた手始めとして、Google WorkspaceとGeminiでできることをいろいろ試してみるのもいいのではないでしょうか。

基本データ
  • ●創立:2015年3月
  • ●社員数:(2024年9月30日現在) 8,978名 (国内:2,864名)
  • 【パート・アルバイト】21,071名
    ※国内社員数は、国内スシロー事業、京樽事業、その他事業に所属する社員の合計
    ※パート・アルバイトの人数は、1日8時間で換算した年間の平均人員
  • ●所在地:大阪府吹田市江坂町1丁目22番2号
  • ●導入アカウント数:約6300アカウント

株式会社FOOD & LIFE COMPANIES
【ホームページURL】
https://www.food-and-life.co.jp/

TOPへ
GoogleEnterpriseProfessional Google Apps for Business