アース製薬 株式会社 様

導入企業:アース製薬 株式会社 様

柔軟な働き方を支えるコミュニケーション基盤としてGoogle Workspaceを導入
使い勝手の良い業務環境を実現するためサテライトオフィスのアドオンツールを活用

家庭用虫ケア用品や衛生用品を中心に多くのヒット商品を世に出し、2025年に設立100周年の節目を迎えた生活用品メーカーのアース製薬株式会社。メール環境刷新と日本企業としての使いやすさを求めてGoogle Workspaceとサテライトオフィスのアドオンツールを導入。2019年からはグループ国内全社に利用を拡大し、セキュリティを担保しながらコミュニケーションの円滑化と業務効率化を図っている。

貴社の概要・特長について教えてください。

アース製薬株式会社は1925年の設立以来、人々の生活の質の向上を願い、数多くの商品を世に送り出してまいりました。代表的な商品には、口腔洗浄液の「モンダミン」、害虫対策の「ゴキブリホイホイ」、蚊取り製品の「アースノーマット」などがあり、これまで家庭用虫ケア用品や衛生用品を中心に幅広い分野で人々の快適な暮らしを支えています。

アース製薬 株式会社 様商品群
Google Workspace及びアドオンツールを導入したきっかけは?

株式会社バスクリンや白元アース株式会社、アース・ペット株式会社、アース環境サービス株式会社を含むアースグループの国内各社では、現在Google Workspaceを業務基盤として活用していますが、導入は2012年にさかのぼります。以前は国産グループウェアを利用していましたが、スケジュール等の各種ツールはあまり活用できていませんでした。コミュニケーションツールとして主に利用していたのはメールでしたが、多くの課題を感じていました。個人のメールボックス容量が小さく、頻繁にメールを削除しなければならなかったことや大容量添付ファイルが扱えない、操作性やレスポンスが悪いことなどでした。メール環境全体の刷新が急務の課題と考えていたところ、出会ったのがGoogle Workspaceだったのです。
Gmailの使い勝手のよさは圧倒的で、特にメールの検索機能は当時としては非常に強力でした。社員がPCを扱う中でメール操作の比重はかなり高いので、操作性を向上させることで業務効率の改善につながると考え、採用を決めました。
ただ、グループでスケジュールを共有する部分の使い勝手がマッチしないことが問題になりました。組織で仕事をする上で、階層表示は必須です。Google Workspaceは魅力的でしたが、組織で使えるカレンダー機能がない。この機能がないと移行できないと感じ、対応できるものを探して出会ったのがサテライトオフィスの組織カレンダーでした。

Google Workspaceとともに導入したアドオンツールは。

セキュリティ確保のための「サテライトオフィス・シングルサインオン for Google Workspace」、組織的な情報共有を助ける「サテライトオフィス・組織&グループカレンダー for Google Workspace」と「サテライトオフィス・掲示板/回覧板 for Google Workspace」、メール利用をサポートする「サテライトオフィス・メール誤送信防止/標的型攻撃メール対策機能 for Google Workspace」「サテライトオフィス・再送信メール作成機能 for Google Workspace」と、サテライトオフィスが提供するアドオンを数多く導入しました。サテライトオフィスが当時提供していたアドオンのほとんどを導入したようなイメージです。現在でも、社内イントラの枠組みとしては別のツールを利用しながら、そのあちこちにGoogle Workspaceの各種機能をちりばめて使っているような形です。

アース製薬 株式会社 様アース製薬株式会社 執行役員 経営統括本部
情報システム部 部長 梶 晃 氏
Google Workspaceとアドオンツールの概要、現在の運用状況について教えてください。

2019年からはグループ会社へも導入を拡大。アースグループの国内全社に広がっています。導入当初はアース製薬だけの1200アカウントでしたが、段階的に拡大し、今では、全体で約4000アカウントに増加。柔軟な働き方を支える基盤としてコミュニケーションの円滑化に大きく貢献し、業務上不可欠な存在になっています。
利用している機能や範囲も拡大しています。当初、環境刷新のきっかけはメール環境の改善でしたが、現在はGoogle Workspaceの進化や社内での需要拡大に合わせて利用範囲は広がっています。その当時、メールだけを乗り換え、スケジュールは使いたい人だけが使っていましたが、その後、全社でスケジュール利用を必須化し、現在は会議や打ち合わせの調整なども全部カレンダーから行うようにしています。当初は他人に自分のスケジュールが丸見えになることへの抵抗感を持つ人もいましたが、今は基本的に予定をオープンにしてカレンダーから手配するのが当たり前になっています。

カレンダー機能は目的によって使い分けしています。Googleカレンダーは個人単位でのスケジュールを俯瞰的に見ることに利用し、グループや組織全体を切り替えながらのスケジュール確認には「サテライトオフィス・組織&グループカレンダー for Google Workspace」を利用しています。また会議室前に設置した端末と連携させ、会議室の空き状況確認や予約にも活用しています。
メールは正式な通達、Google Chatはリアルタイムのやりとりというように状況に応じて使い分けています。またGoogle Meetはコロナ禍の打ち合わせ需要の高まりに伴い利用が伸びました。動作が軽く多人数会議でも全員カメラオンが無理なく実現できますし、操作も簡単。リモートワークが手軽に実施できたのはGoogle Meetのおかげだと思います。今は会議室にいてもスライドが見づらければGoogle Meetで手元の端末に共有してもらうこともあります。Google ChatとGoogle Meetはどのような場面でもリアルタイムでの情報交換を可能にしてくれるのでなくてはならないものになっています。

導入後の運用面で、何か気を付けている点があれば教えて下さい。

利用拡大の中、Google Workspaceが持つ便利な機能を正しく使えるよう一部機能は利用不可にしたり、必要に応じて許可制にしたりと運用を工夫しています。たとえばカレンダーへの予定登録時には説明書き等に機密情報を書いてしまわないよう気をつけるなど、かなり具体的な指導もしています。

社員からの評価・評判について。Google Workspaceとアドオンツールの使い勝手は?

Gmailは検索機能も扱いやすく、従来のように容量を気にしてメールを削除・整理する必要もないことで好評です。中途入社の社員や合併した他社のスタッフからも使いづらい、使い方がわからないというような問い合わせは出ていないので、本当に一目見ればわかるようなユーザビリティなのだと感じています。
社内ではGoogleスプレッドシートでの共同編集を便利に使っていますし、GoogleドキュメントからGoogleスプレッドシートへの連携も便利です。Google Meetのグループ共同作業をする機能は新人研修などで活用しています。フォームアンケートもかなり活用しています。
サテライトオフィスのアドオンも機能が進化し、業務効率化を支援しています。サテライトオフィスの掲示板機能には当初なかったボード表示機能が追加されました。投稿に画像を添付しているとサムネイル表示されるのですが、これを利用すると文字だけが羅列されるよりずっと見やすいと社内でも人気です。社内ポータルにガジェットを埋め込んで活用しており、視覚的な確認のしやすさ、社員の関心のひきやすさから情報伝達がより効果的になったと感じています。

アース製薬 株式会社 様アース製薬株式会社 経営統括本部 情報システム部
ITインフラ・セキュリティ管理室 室長の作地昭彦氏
今後の取り組みは。

Google Workspaceのさらなる活用に加えて生成AIの業務利用を考えており、「サテライトAI」の活用、また、GoogleのAIモデルであるGeminiの全社活用などを行っています。また、多数のアドオンツールがリリースされているので必要に応じて使っていきたいと考えています。

今後、導入する企業へのアドバイスがあれば教えて下さい。

Google Workspaceは、直観的で使いやすい操作性が特長のツールだと感じています。完全にクラウドベースで設計されており、インターネット環境さえあれば、どこからでもアクセス可能なので、リモートワークにも最適なツールです。また、コストパフォーマンスにも優れており、特に中小企業やスタートアップ企業には適しているのではないかと思います。
さらにサテライトオフィスのアドオンも多くリリースされているのでうまく活用すれば低コストで効果的な業務運用につながるものと考えます。

基本データ
  • ●創立:1925年(大正14年)8月26日 ※2025年で設立100周年
  • ●社員数:連結4,788名、単体1,358名
  • ●所在地:東京都千代田区神田司町二丁目12番地1
  • ●導入アカウント数:アースグループ総アカウント数4,000

アース製薬 株式会社
【ホームページURL】
https://www.earth.jp/

TOPへ
GoogleEnterpriseProfessional Google Apps for Business